|双曲割引|壁は近くなるほど絶望感が実感できる
人は、遠い未来の目標ほど楽観的に、近い未来の目標ほどシビアに考えます。
双曲割引と言います。
双曲割引とは、遠い未来については時間割引率が高く、近い未来については時間割引率が低いというものです。
一定に変化するのではなく、双曲線型に変化します。
今日と明日では割引率に大きな差が出ます。
9日後と10日後の割引率に大きな差は出ません。
仕事で考えると、
明日が締め切りの仕事は、「ヤバい!締め切りだ!間に合わない!解決しなければいけない課題もある!どうしよう!?」と慌てます。
これが10日後だと、「まだまだ日数あるし余裕じゃーん」と考えます。
同じ目標、同じ課題であるにも関わらず、目標までの時間が遠いほど楽観的に受け取るのです。
絵にするとこんな感じです。
木が目標です。壁が目標達成までの障害です。
【近い未来】
目標である木に近づくことによって障害がとても高い壁に感じます。
また、視線の角度が高くなり、目標である木が見えなくなるんですね。
だから焦ってしまいます。
多くのひとにとって、未来の障害は小さく見えるものです。
遠ければ遠いほど現実味がないので、「なんとかなるのじゃないか」と考えてしまいます。
しかし、いざ目の前にするとその高さと乗り越える困難さに絶望感を抱きます。
計画倒れになります。
これを防ぐために、いくつかの中間目標を作るようにしましょう。
1年の目標のときは、1か月単位や1週間単位を準備すると良いでしょう。
障害を甘く見てしまうのは無意識の部分もあるので仕方ありません。
長期目標の中に中期目標や短期目標を入れることによって、常にシビアに受け取れるようにしましょう。
焦って達成した目標は、ムリしていることが多いです。
心が疲れないためにも、段階を踏んだ達成が良いでしょう。
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