任天堂さんの営業不振が騒がれてTVゲーム市場の先行きに不安を覚えている人が多いと思います。
とくにソーシャル系ゲームに対して市場を奪われていると考えている人も多いと思います。
個人的には決して、GREEやDeNAのゲームのほうが面白いとかではないと思います。
「可処分時間」と「可処分所得」を奪われているのが一番の原因だと思います。
「可処分時間」と「可処分所得」の問題なのです。
近年は、お金は当然ですが、時間も貴重になっています。
一日はだれでも24時間です。
睡眠で7時間、仕事で8時間がとられれば、残りは9時間です。
この9時間をどのように使うかが大きな問題となっています。
テレビゲームをする時間はこの9時間で使われます。携帯ゲーム。ネットサーフィンにSNS、読書、食事などもこの9時間内で行われます。何かで9時間すべて使ってしまったとしたら、他のことは一切できなくなってしまうのです。
限られた時間をめぐって企業が争っているのです。
そして今はこの競争にTVゲームが負けていると思うのです。
TVゲームに使える可処分時間が減っている一番の原因は、スマホやSNSだと思います。
スマホのゲームじゃないですよ。
スマホを触る時間が増えている、SNSでコミュニケーションをとっている時間が増えている、よってTVゲームをする時間が減っている、という構造です。
TVゲームをする時間が減れば、そもそもゲームを買おうという気も起きません。
お金も同じです。
インターネットと携帯電話の普及によって、可処分所得にしめる通信費の割合が増えました。
家のインターネット回線費が5,000円、携帯電話代が5,000円なら毎月1万円、年間にすると12万円の支出です。これをいままでの生活のなかから絞り出さなければなりません。
収入が一定なら何かを減らさなければいけません。
まっさきに減らされるのが趣味のお金でしょう。
若年層のスノーボード人口やオートバイを趣味で乗るひとの人口が減っているのは、携帯電話の普及が要因と言われています。
TVゲームもこれと同じだと思います。
携帯電話やSNSがいまの世代の生活の中心にあるのは確かなことですし仕方のないことです。
これに抗おうというのは、いち中小企業には難しいことでしょう。
可処分所得や可処分時間を考えるとTVゲームのライバルはdocomoやau、Softbankになってしまいます。
代替品というものは、直接的な商品のライバルである競合店よりも大きな影響を与えるものです。
業界が変わってしまうくらいにです。
しかし、購入すべき理由があればお客様は必ず買います。
テザリングの解禁により通信費の問題は、若干改善の方向に向かうと思います。
しかし、可処分時間の問題は解決しません。
今後の商品(ビジネスモデル)は、可処分時間をどのように、奪い合うのか、扱って行くのかが重要となってくると思います。
ちなみに、飲食の業界では「胃袋の競争」という言葉が使われます。
ラーメン屋さんにとっては、ファミレスもライバルですが、家庭料理もライバルなのです。